全角・半角・スペース・タブ
2005-06-17


私たちが使っている一般的なパソコンで入力できる文字には、日本語などが表示できる全角文字や、英文などで使われている半角文字などがあります。日本語のコンピュータシステムでは、こうした文字の表示やデータのやりとりに特に問題はないのですが、インターネットの世界では基本的に英文の半角文字が主流です。これは、コンピュータ本体の仕組みやインターネットの仕組みがアメリカで開発されたものである事が主な要因です。

 それでも電子メールやWWWで日本語が使えるのは、ソフトウェアが日本語に対応しているからです。ご利用になっているパソコンの基本ソフトである WindowsやMacOSなどは、日本語が扱えるように改良されています。

 しかし、大規模なサーバー向きの基本ソフトでは、現在のところ、日本語に完全に対応しているものは少ないのが実情です。今後は徐々に、日本語も使えるようになっていくようですが、現段階ではまだすべての環境が整えられているわけではありません。

 コンピュータのネットワーク上では、文字は「文字コード」という情報としてやりとりされています。私たちが一般的に使用しているパソコンでは、ネットワークを介して送られてきた情報が文字コードであるかどうか判断し、文字コードである場合は、それに相当する文字を画面に表示するという方法をとっています。この文字コードには規格があり、日本語であれば、その規格に応じた文字コードが正しく表示されるようになっています。

 ASAHIネットのIDは、間に半角の-(ハイフン)が入ります。これが日本語入力モードで入力して半角に変換すると、半角の「音引き」となってしまう日本語入力システムもあります。そのため、ASAHIネットの窓口にログインできなくなる、といった状況も発生します。見た目は判別し難くても、文字コードそのものが違っているために生じるエラーです。

 コンピュータは半角や全角のスペース(空白)やタブなども文字として扱います。そのため、キーボードのちょっとしたタッチミスで、IDやパスワードの前後にスペースや設定ファイルの中の重要な部分にタブが入ってしまう場合があります。例えば「ab4t-ash」というIDを「 ab4t-ash」と入力してしまうと、IDの前に半角スペースが入ってしまったことによって、コンピュータは違うものとして扱います。この半角スペースは、システムによっては目で見ただけでは判別が困難である場合もあります。その場合は余分なスペースなどをマウスのクリックなどで確認し削除するか、あるいは入力文字列全体を選択し、改めて正しく入力してください。

※日本語の文字コードの中には、ご利用の基本ソフト(WindowsやMacOSなど)の違いによって、割り当てられている文字が違う場合があります。これは、統一定義の中に含まれない文字コードとして使える領域があり、そこに各基本ソフトのメーカーごとに、違った文字を割り当てているために起きる現象です。例えば丸で囲んだ数字がWindowsにはありますが、これをMacOSXなどで表示した場合、表示できなかったり、文字化けして判別できなくなります。これらを機種依存文字(実際にはOS依存文字ですが)と呼びます。汎用性の高い文書の中には、こうした機種依存文字を利用しないことをお勧めします。携帯電話のメールに使える絵文字がパソコンで使えないのもこのためです。
[基礎知識]

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